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■ サラリーマン根性
先日のオリンパス事件。第三者委員会の報告に「経営の中心部分が腐っており、その周辺部分も汚染され、サラリーマン根性の集大成ともいうべき状態だった」との事故原因分析がありました。
サラリーマン根性・・・
よく耳にする言葉ですが、サラリーマン自体がいけない訳では当然なく、上司や会社に頼り、会社での自分の立場を守ることに大きなエネルギーを費やし、責任を取らない生き方というのが一般的な解釈でしょうか。
企業の経営を間近で見せて頂いている者として、サラリーマン根性の蔓延る企業というのは経営者と従業員のレベルに大きな格差が出ています。人頼りの部下ばかりを抱えた社長は、他に頼るものもなく、自ら組織を守るために貪欲に情報を収集し、深くものを考え決断を下していきます。この決断が会社の浮沈に影響するのですから、まさに真剣勝負の判断です。この判断を繰り返していくうちに、社長の能力的人間的能力や価値判断基準が飛躍的に向上していきます。
一方、その判断を待つ、いわゆる指示待ち状態の部下は何か問題があっても「社長が判断したのだから私には責任はない」という担保を抱えて日々の業務にあたり、自分で努力精進せず、リスクを負わなくなるので、ある程度の成長はしてもその後は全く成長しなくなります。その結果、社内では社長と指示待ち部下の大きな能力差が生まれます。
そんな状態で突然社長がいなくなったら・・・
残された指示待ちの社員は何をどう判断したら良いのか全くわからず、会社は空中分解。同業他社に転職しようと思っても能力を高める努力をしてこなかった(=指示待ちであった)がため何も判断することができず、転職しようと考えていた先で転職を断られ、その後定職にありつけず生活が転落する・・・ということは実際にありうることです。
サラリーマンは戦後の高度成長期にはそれこそ寝る間も惜しんで猛烈に働き、日本の発展に寄与してきました。しかし、それは戦後復興の右肩上がりの時代の話。自分の能力を高めなくても時代が後押ししてくれたある意味良い時代でした。しかし今はグローバルな国際競争の激しい社会。自らリスクをとり、必死に努力しなければ埋没してしまう時代です。
サラリーマンの立場であっても常に独立開業志向を持ち、情報に耳を傾け、顧客ニーズを掴かみ、自分がこの会社の社長だったら という思いで自身の判断基準を高め、社長との能力差を広げない取り組みをしないとこれからのサラリーマンは生き残れないのではないかと思っています。


